「貴女は本当の愛を まだ知らない」

作者

ウンベルト・ジョルダーノ(1867年生~1948年没)

出身

イタリア(南イタリアのフォッジャ生まれ)、ナポリ音楽院出身、のちにミラノを拠点とする。

初演

1896年3月28日、ミラノ・スカラ座、ロドルフォ・フェッラーリの指揮にて

特徴

実在のフランスの詩人アンドレ・シェニエの生涯に基づく創作オペラ。全4幕。ヴェリズモ・オペラの傑作。

ヴェリズモ・オペラとは

19世紀末からイタリアで起ったヴェリズモ文学に影響を受けたイタリア・オペラの新しいトレンド。庶民の暮らしを描いたり、辛い貧困や暴力など、現実の世界をリアルに描きます。オペラとしては激しい感情をストレートに表現し、オーケストラをドラマチックに重厚に響かせます。ヴェリズモとはリアリズムのことでした。

主な登場人物

アンドレア・シェニエ(テノール)=詩人
カルロ・ジェラール(バリトン)=伯爵家の召使いから革命政府の中枢へ
マッダレーナ・ディ・コワニー(ソプラノ)=伯爵令嬢
ベルシ(メゾソプラノ)=マッダレーナの召使から娼婦へ
コワニー伯爵夫人(メゾソプラノ)=マッダレーナの母親
マデロン(メゾソプラノ)=最後の孫を兵にだす老女
ルーシェ(バリトン)=シェニエの友人
密偵(テノール)=ジェラールの手下

舞台構成

第1幕 – パリ郊外、コワニー伯爵家の大邸宅
第2幕 – パリ・セーヌ河畔にかかるペロネ橋の下
第3幕 – 革命裁判所の大広間
第4幕 – サン・ラザール監獄

時代設定

1789年~1793年、フランス革命の渦中

あらすじ

第1幕

パリ郊外にそびえるコワニー伯爵邸では今日も豪華なパーティーの準備に大忙し。父親の代から召使を務めるジェラールは、実は貴族達を懐疑的に見るようになっていた。次々と入場する招待客の中には詩人アンドレア・シェニエもいた。令嬢マッダレーナは美貌の自分が頼めば、シェニエも詩を披露してくれるはずと。そんな傲慢な態度を見透かしたシェニエは、今パリで起こっている悲惨な現実を即興詩として語りだし、マッダレーナには「貴女は愛をご存じない」と痛烈批判。まるで世間知らずのマッダレーナは、雷に打たれたように現実を目の当たりにし、自らを恥じるのでした。

第2幕

革命も進むセーヌ河の近く。シェニエは恐怖政治に危険を感じ、パリを離れるつもりであった。マッダレーナの召使であったべルシは今では娼婦に身を落としていた。そこへ革命政府の幹部が群衆の喝采を受けやってくる、その中には高官となったジェラールの姿もあった。実は幼くして伯爵邸で令嬢と召使とは言え共に成長したことからマッダレーナに対する思慕の情をジェラールは隠し持っていた。あのパーティー以降、改悛したマッダレーナはシェニエを密かに恋慕しており、ペルシにシェニエとの出会いを依頼していたのでした。こうして夜も更け、シェニエの下にマッダレーナが現れる、ジェラールの指示した密偵が見張っているとも知らずに。咄嗟に現れた女がマッダレーナだと認識出来ないシェニエであったが、あの夜の無知を恥じ「貴女は愛をご存じない」を口にしたマッダレーナを見直し、一挙に恋の深みに落ちていくのでした。ところが密偵の報告を受けジェラールが現れ、恋の三角関係は忽ち決闘へと。剣の腕もたつシェニエにジェラールは大怪我を負ってしまう。

第3幕

革命裁判所の大広間。シェニエも逮捕され、その嘆願のためにマッダレーナは自分を当てにするだろうと言う邪心を抱くジェラールを前に、マッダレーナは我が身をジェラールに捧げることでシェニエを救えるのならそれも本望とまで宣言。その献身の迫力にジェラールは邪心を捨て去り、シェニエ救出に転ずるのであった。がしかし革命の怒涛の勢いの前にシェニエの死刑判決が覆されることはなかった。

第4幕

サン・ラザール監獄。死刑執行を待つシェニエは生涯最後の詩を朗読し心を鎮めます。マッダレーナは看守を買収してまで、死刑執行される別の女性と入れ替わってしまいました。「私たちの愛は魂の愛」と語りあい、共に死ねることを喜びます。こうして2人は共に手を携えて断頭台に上ってゆき、ギロチンの露と消えるのでした。

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