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東愛知新聞にて新連載が始まりました

東愛知新聞におきまして三河市民オペラの冒険と題しましての連載⑩

新聞掲載のサイトでございますこちらをクリックしてご覧下さい。下記にも同内容を転記してございます。

【連載】三河市民オペラの冒険〈10〉
全国へ広がる「情熱の海」
(指揮者・園田隆一郎)

三河市民オペラとの出会いは自分の指揮者人生において大きな転機でした。三河市民オペラが私の胸の中にあるオペラの炎をより大きいものにしてくれましたし、オペラを愛する気持ちを共有できる大切な人たちとの出会いでした。

日本の音楽大学を卒業後15年間ローマに住んで、イタリア人マエストロのアシスタントとして歌劇場での仕事をスタートし、その後は自分自身が指揮者としてイタリアやヨーロッパの歌劇場で演奏活動をしてきました。

ヨーロッパの歌劇場の年間プログラムというのは好きな物をただ並べれば良いわけではなく、バロックオペラや古典派から現代オペラまで、またイタリアやドイツオペラだけではなくロシア語やチェコ語の作品など、バランス良く偏りのない演目を並べる事が要求されます。

日本ではオペラの作り方が少し異なりますが、全国各地にたくさんのオペラ団体があります。その規模や演目の数はさまざまですが、ある一定の周期でバランス良く演目を選んで舞台を作らなければいけない、という意味ではヨーロッパと同じだと思います。

ところが、三河市民オペラにはそれがない。全くない。上演する演目も誰にも縛られずに自由ですし、一年に一度必ず公演をやるみたいな決まり事も全くありません。制作委員会の皆さんの心を熱くする演目が見つかればやる。皆さんの「オペラを作りたい!」という気持ちがメラメラと高まってきたら、その時から3年後4年後を目指して作り始める。

三河市民オペラ制作委員会の皆さんはオペラ制作が本業ではありません。会社を経営する方、弁護士として活躍する方、教師をしている方などなど、皆さん一人ひとりが違う分野で働いている、とても個性的で魅力的な方々です。移動中やリハーサルの休憩中に制作委員会の皆さんとお話するのが大好きで、非常に未熟で常識のない社会人である私は皆さんから学ぶことだらけです。

既存の歌劇場やオペラ団体のようなルーティンではないからこそ生まれる全員の「情熱の渦」のようなもの、これが三河市民オペラです。その情熱は、市民の皆さんによって組織された合唱団も共有していて、それが出演するキャストやスタッフにもリハーサル期間中にどんどん伝染していきます。こうして公演当日には舞台の上も舞台の裏も、そして客席の隅から隅までオペラへの情熱が渦巻いていて、その大きな渦に自分も皆と一緒に「エイッ」と飛び込んで指揮をする、というのは他では味わったことのない感覚でした。

しかもその「情熱の渦」はホールを飛び出して、日本全国へと広がっています。

もう一度あの感覚、あの感動を味わいたいな、とちょうど思っているところに今回の東愛知新聞のお話をいただきました。

三河市民オペラ制作委員会の皆さん、そろそろ「オペラを作りたい」気持ちがメラメラと高まってきているのではないですか? 次はどんな演目に出会わせてくれるのか、どんな舞台を作っていくことになるのか、新たな冒険を今から楽しみにしています。

2006年、シエナのキジアーナ夏季音楽週間「トスカ」を指揮してデビュー。翌年、藤原歌劇団「ラ・ボエーム」で日本デビューを果たす。その後ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルで「ランスへの旅」を指揮したのをきっかけにボローニャ歌劇場、カターニアのベッリーニ大劇場、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場、トリエステ歌劇場、フランダース・オペラなどに出演。国内では日生劇場、びわ湖ホール、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団など、オペラと交響曲の両分野で活躍している。

2025年は藤原歌劇団「ロメオとジュリエット」、新国立劇場「オルフェオとエウリディーチェ」などが予定されている。

東京藝術大学指揮科、同大学大学院を修了。2005年第16回五島記念文化賞オペラ新人賞。2017年第16回齋藤秀雄メモリアル基金賞。令和4年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

東愛知新聞にて新連載が始まりました

東愛知新聞におきまして三河市民オペラの冒険と題しましての連載⑨

新聞掲載のサイトでございますこちらをクリックしてご覧下さい。下記にも同内容を転記してございます。

撮影・山本典義 2023年、三河市民オペラ「アンドレア・シェニエ」

【連載】三河市民オペラの冒険〈9〉
唯一無二の熱量追い求めて
(オペラ歌手・笛田博昭)

私のオペラ人生の中でもっとも衝撃的な出会い、それは三河市民オペラと言っても過言ではありません。

最初にオファーを頂いたのは、「カルメン」のホセ役でした。しかしイタリアへの留学が決まっていたために、惜しくもお断りをしたのですが、2013年には「トゥーランドット」のカラフ役を頂きました。今では笑い話ですが、当時オファーを受けた後に公開オーディションで歌ってくださいと言われ、若干の不満を抱いたことを覚えています(笑)。

そんな流れで三河市民オペラで歌うことになりましたが、稽古の段階から圧倒されてしまいましたね。これは他の皆さんも仰っていると思いますが、とにかく熱量がすごい。そして本番では舞台と客席が一体化する。そのようなことを経験したことがなかったので、ただただ衝撃でした。

なぜなのか、と考えたときに導き出された答えは制作委員会の皆さんの熱き行動力です。三河市民オペラの原動力の源はここにある、といっても過言ではありません。そして合唱団の皆さんがこれまた素晴らしい。お一人お一人がソリストのような集団なのです。プロ以上の心構えで臨まれているのだと思います。

ソリスト、合唱、オケ、舞台セットを用意すればそれなりの舞台になりますが、客席を巻き込むようなあのとてつもない熱量が生まれる公演はそうはないのです。全てが特別なんです。

さらにすごいのは絶対に空席を出さない!というところです。常に満席の客席を目指し、それを達成させてしまうのが三河市民オペラなのです。残念ながら予算があるから満席にならなくても良い、という公演もオペラに限らずあるのが現状ですが、それではあのような熱気と興奮にはつながりません。

オペラセミナーなど積極的に開催されていることも、満席の客席や熱気に繋がる大きな理由の一つですね。「お客さまも一緒に育てていく」、その取り組みがあるからこそ、黄金期のイタリアのオペラ座のような、あの盛り上がりが三河市民オペラの舞台にはあるのだと思います。

オペラ歌手は芸術に生かされている、と私は思っています。傲慢になってもいけない、作曲家に対しても常にリスペクトを欠かしません。そんな気持ちを三河市民オペラは汲んでくれる所でもあります。

お金を掛ければ豪華な舞台が出来上がります、しかしそれでは真の感動にはつながらない。客席のお客さまと舞台の私たちが一体となった、あの瞬間が唯一無二なのです。

ありがたいことにさまざまな賞も頂けて、とても誇りに思います。さらにもっともっと良いものを、と誰もが望んでいるでしょう。

そのためには皆がまた原点にかえり、演目も含め改めて三河市民オペラに与えられた使命を模索していくことが重要になるのでは、と私は考えます。今一度、三河市民オペラの唯一無二の熱量を追い求めていけばきっとなにかが見えてくるはずです。

三河市民オペラ万歳!!

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